インド薬膳料理の旅(ケララ州)

2011年12月28日 (水)

アーユルヴェーダ的正しい食べ方 ~Krishnan先生の講座より~

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今日は、今月初めにインドで受けたアーユルヴェーダ講座の内容について書かせていただきます。
(クリスマス期間に、ケーキレシピなどの記事を挟んでしまったため、遅くなってしまいすみません。)

今年3月の震災以降、日本では、福島第一原発の事故による、食品の放射能汚染とそれに伴う内部被爆が懸念されています。
日本に住んでいる人誰もが、完全に内部被爆を避けることは不可能で、多かれ少なかれ放射能の影響を受けていると言っても過言ではないとの見方もされています。

そんな今、私たちは何をどのように食べればいいのでしょうか?
世間では、多くの情報が飛び交っていますが、インドの伝承医学であるアーユルヴェーダの視点から見た、正しい食べ方について、ケララ州にあるナガルジュナ・アーユルヴェーディックセンターの前チーフドクター、Krishnan先生にお伺いしてきました。

トータル3時間あまりという限られた時間の中で、Krishnan先生は、ポイントをついた説明をしてくださいました。

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Krishnan先生です。
 以前の記事にも書かせていただきましたが、限られた時間に合わせて、ポイントをついた的確な解りやすい説明をしてくださいました。
 そして、ちょっとしたことでも、さりげなく褒めてくれたり、生徒のやる気をおこさせてくれる信頼できる先生です!

講義の中には、アーユルヴェーダの基礎的な知識の説明も含まれていましたが、ここで、その講義内容すべてをご紹介するのには限界がありますので、以下にポイントを絞って、一部をご紹介させていただきたいと思います。

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1.食品からの内部被爆による発癌の予防について

(受けた放射能の量にもよるが)私たち人間の体には、“自然治癒力”という素晴らしい力が宿っている。 
私たちの体は、何か害を受けたら、即座に、自らを修復しようという力が働く。
それは、全ての生き物に与えられている力で、まずは、その力を信頼し自信を持つことが大切である。

病気をしたり、怪我をしたりして、病院に行っても、実際に治しているのは医者ではなく、体に宿る力である。医者はその力が働くよう手助けしているにすぎない。
放射能のダメージに対しても、そういった自然治癒力が十分に働くよう対処することが非常に重要である。

2.自然治癒力を十分に働かせるための食べ方について

  
人には、それぞれ体質があり、また消化力も違う。
自分の体質を把握して、それに合わせた食べ方をすることも大切であるが、まず第一に考慮すべきは、「消化」である

どんなに良い物を食べても、それを消化吸収して利用できなければ意味がない。消化できなかった食物は、毒素となって体に溜まり、それが蓄積されて様々な病気の原因となる。
毒素が溜まれば、自然治癒力も十分に働けない

そういう意味で、十分に消化ができる食べ方をすること、また自分の消化力を高めることも非常に重要である。

消化力が弱っている時に、無理に消化できないものを食べるのは良くない。
また、体質と合わせて考えた時、個人個人に合った食べ物、合わない食べ物などがあり、調理方法によってもそれは変わってくる
  
ある食べ物の栄養が高いからといって、誰もが、それをたくさん食べていいというわけではない。
何をどれだけ食べればよいか、どれくらいの水分を摂るべきか、酵素を摂るためにどれだけ生の食品を食べた方がいいのかなど、個人差があることは言うまでもないが、季節や時間帯などの外部的な要素も考慮することが望ましい。

体調が整っていれば、多くのものを消化でき、避けなければいけない食べ物も減ってくるが、そのためにも、まず自分の“今”の状態に合わせた食べ方をしなければならない。

尚、消化力を高める食材やスパイスを利用したり、自分の体質や気候に合った調理方法で食べることは有効である。

自分の生まれながらの体質や、消化力、そして現在の体の状態などを、アーユルヴェーダに基づいて診断し、それに合わせた食べ方やライフスタイルを取り入れることは、自然治癒力や免疫力を高め、健康への近道になるだろう

また、自然治癒力や消化力を高める食べ方として、もう一つ、決して忘れてはならないのは、心穏やかに、楽しく、感謝して食べることである。
十分注意することは必要だが、いざ食べる段階では、放射能への不安や心配、その他のイライラや怒りなどを抱えて食べることは、体にとっても悪影響を及ぼす可能性がある。
逆に、心穏やかに感謝して幸せな気持ちで食べれば、消化力や自然治癒力も増し、実際に、目に見えない良い恩恵がもたらされるだろう

3.アーユルヴェーダ的な観点から、バランスよく食べる簡単な方法について

食べ物には、以下の6つの味がある。
  ・甘味
  ・酸味
  ・塩味
  ・苦味
  ・辛味
  ・渋味

体質やその時の体調によって、どの味を多く取るべきか違いはあるが、基本的には、一回の食事にこの6つの味が全てバランスよく含まれているようにすることで、自然に食べ物のエネルギーのバランスがよくなる

  
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以上、かなり大まかになりますが、Kishnan先生にお伺いした、健康な食べ方についての基本です。

本当に、食の安全が脅かされている今日この頃ですが、細心の注意を払いながらも、いい意味で開き直って、極力ストレスを減らし、自分の体質を知って、自分に合った食べ方をしていきたいものです。

難しいことは、分からなくても、Krishnan先生が最も重要だとおっしゃる「消化」については、自分でも判断しやすいことだと思います。
食べた後、眠くなったり、だるくなったりするのは、実は消化が上手にできてない証拠でもあるようです
まずは、手作りの食事を、落ち着いて、よく噛んで食べることから始めるだけでも、良い変化が現れるのではないでしょうか。

尚、アーユルヴェーダの基本的な考え方について、以下に補足をさせていただきます。

アーユルヴェーダでは、万物は、「空、風、火、水、地」の5つのエネルギーから成り立っていると考えられています。
そして、私たちの体も、この5つのエネルギーのバランスが取れていることで健康を保てるのだそうです

  
上記にご紹介した、6つの味も、それぞれ以下のようなエネルギーで構成されているそうです。
  ・甘味=水+地
  ・酸味=火+地
  ・塩味=火+水
  ・苦味=風+空
  ・辛味=火+風
  ・渋味=地+風

また、この5つのエネルギーは、以下の3つの性質を構成しています。
  ・ヴァータ(風ような性質) =風+空
  ・ピッタ(火のような性質) =火+水
  ・カパ(水のような性質)   =水+地

私たちの体質も、この3つの性質をベースに考えられます
3つの内、どれか一つの性質が際立って強い人もいれば、2つの性質が組み合わさった人、そして3つの性質をすべて同じくらい持った人もいます。

また、体調や、季節や時間帯などによっても、このうちのどれかの性質が強くなったりします。

食べる時は、3つの性質のバランスを取るように食べることが基本にあります。
ですので、たとえば、風と空のエネルギーの強いヴァータの性質が優勢の人や優勢な時は、同じ風と空のエネルギーから成る苦い味の食べ物を食べると余計にその性質が強まって、バランスが崩れるので、苦味は減らすようにします。

尚、以下のサイトで、簡単な体質チェックができ、各体質についての解説も読めます。

倉敷光クリニック アーユルヴェーダ体質チェック

また、メールで回答が来るタイプの体質チェックもあります。

アーユルヴェーダ総合サイト 体質診断

そして、Krishnan先生のいらっしゃるナガルジュナ・アーユルヴェーディックセンター(Nagarjuna Ayurvedic Centre)のドクターとのオンラインによる相談も以下のページから可能です。

オンラインコンサルテーション(英語)

アーユルヴェーダは、長い歴史の中で、実績のある伝承医学です。
インドの医学だからと言って、日本人の体質に合わないものではないでしょう。
人間の基本的な部分は、万国共通ですし、アーユルヴェーダ自体が、個人個人の体質を細かく考慮したものですので、興味のある方は、ぜひ参考になさってはいかがでしょう?

 

2011年12月19日 (月)

ナガルジュナ・アーユルヴェーディック・センター(インド、ケララ州)

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今日は、先月末に滞在した、南インド、ケララにあるアーユルヴェーダの施設『Nagarjuna Ayurvedic Centre (ナガルジュナ・アーユルヴェーディック・センター)』について、書かせて頂こうと思います。(やっと。)

滞在中の日記にも、少しだけ書きましたが、このセンターは、お部屋や設備も清潔で快適ですし、ドクターもスタッフの方たちも良い方ばかりなので、インドが初めてという方にもお勧めできる施設だと思います。

インドでのアーユルヴェーダの施設や病院と言っても、設備も料金も本当に様々です。
中には、日本人にとって、衛生面などで心配なところもあると思います。
また、リラックスを目的とするのか、本格的な治療を目的とするのかによっても、選択肢は変わってくると思います。

こちらの施設は、ランクの高い快適な施設ですが、かと言って超高級なリゾート施設というわけではありませんので、ある程度まとまった期間でも割と滞在しやすいかと思います。

今回の私の場合、インドに行く一番の目的が、「おいしくてヘルシーなベジタリアン薬膳料理を習うことでしたので、アーユルヴェーダの施設も、ドクターに薬膳的な食事の講義を受けたり、ヘルシーでおいしい食事がいただけるところで、日本人から見て衛生面でも安心なところを、現地の旅行会社エバーグリーン・トラベルの真美・デービスさんに紹介していただきました。

そうして紹介していただいたのが、この『Nagarjuna Ayurvedic Centre (ナガルジュナ・アーユルヴェーディック・センター)』なのです。

以下、大きく項目ごとに分けて、このセンターをご紹介します。

~設備について~

アーユルヴェーダの施設は、水辺が良いと言われているそうで、こちらの施設も、トップの写真のように、ゆったりと流れる川のほとりに建っています。

敷居内には、緑がたくさんあって、宿泊する部屋のある2階建ての小さい建物が、数棟に分かれて建っています。

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←私の部屋のある棟から食堂までは、こんな小道をあるいて2分くらい(?)でした。
 ここを歩くのがとても気持ちよかったです。

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←敷地内の植物は、ほとんどがアーユルヴェーダの施術に使われる薬効のある木やハーブ類です。

私の泊まったお部屋です。リビングと寝室が分かれたスイートになっていて、トイレとシャワーと洗面が一体のバスルームがついています。

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 多少の広さや、棟の新しさの違いはあれ、基本的には、どのお部屋も同じようなタイプだと思います。
 (大きな液晶テレビのスクリーンがリビングの壁にかかってましたが、私は一度もテレビを見ませんでした。)

施設内で、ワイヤレスでのインターネットの接続も可能です。
ドクターのオフィスや、ヨガセンターのあたりが電波もいいのですが、依頼すると自分の部屋からも繋がるようにしてもらえます。

~診察と治療~

センターに到着すると、まずはドクターの問診と脈診などを受けます。
この時、自分の体質などを教えてもらえますし、質問があれば答えてもらえます。
私の時は、現在のセンターのチーフ・ドクターのManoju先生に診ていただきました。
この時に、Manoju先生は、アーユルヴェーダの概要を、とても分かりやすくまとめてお話して下さいました。

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Manoju先生です。穏やかで、的確な診断をなさいます。

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←こちらは、別途アーユルヴェーダのプライベート講義をしてくださった前チーフ・ドクターのKrishnan先生
 頭の回転が速く、的確な説明の合間に、ふと上手に生徒を褒めてくれるような先生で、こういう先生に習うと勉強も楽しいです。
 ※講義内容については、こちらをご覧下さい。→ アーユルヴェーダ的正しい食べ方

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←美人女性ドクターのRemya先生です。

施術は、ドクターの診察と指示に基づいて行われます。

アーユルヴェーダの治療は、あえて一言で言ってしまうと、毒素を出して自然治癒力を増し、健康になるというものです。
ですので、毒素を出すにも、一日や二日で出来るものではないため、本来は21日間受けるのが望ましいようです。
その場合、最初の7日間は、オイルマッサージなどで毒素を出しやすくするための準備をし、次の7日間で、本格的に毒素を出すパンチャカルマという治療をし、最後の7日間に回復期の施術をします

日本ではアーユルヴェーダは医療行為としては認められていませんので、大抵の場合、最初の準備期間に行うようなオイルマッサージを指してアーユルヴェーダのトリートメントと言われることが多いと思います。

私の場合も、今回は、施設に3日間の滞在予定がフライトの遅れで2日間になってしまったほどの超短期のお試し滞在なので、2日間とも、午前中にアビヤンガというオイルマッサージを受け、午後にシロダーラという額にオイルを垂らす施術後、頭のオイルマッサージをしていただきました。
とりあえず健康に問題はないんですが、あえて言えば肩が凝りやすい私にとって、それだけでも十分気持ちよくリラックスできましたが、できることなら、もっとのんびり長期滞在をしてみたいです。

20111219_medicine_herbwaterまた、お薬も出されます
お薬と言っても、化学的な薬品ではなく、天然の植物を発酵させたりして作られた飲み薬や、薬効のあるオイルの塗り薬などです。
私も、肩こりだけとは言え、2日とも、飲み薬が部屋に届けられました。(シルバーの蓋付ワイングラスに入ってます。)
『薬用 養命酒』のような味?
お酒は入ってないそうですし、実際にアルコールに弱い私が飲んでも酔いませんでしたが、まるでお酒が入ってるみたいな強めの味でした。

塗り薬(左の小さい箱の中の小瓶)は、メントールの効いたスーッとするオイルで、確かに肩こり筋肉痛に効く感じ。(タイガーバームのオイル・バージョンみたいな物です。)
化学的な鎮痛成分などは入ってないようです。
これは、オイルマッサージの後にセラピストさんが塗ってくれました。残った分はお持ち帰りできました。

20111219_therapists←私を担当してくれたセラピストさん達です。

額の上をゆーっくり根気よく位置をずらしながらシロダーラをしてくれたRamyaさん(左)と、すごくツボにはまるオイルマッサージをしてくれたDivyaさん(右)でーす。
二人とも美人で可愛いです。

(ちなみに、アーユルヴェーダでは女性には女性のセラピストさん、男性には男性のセラピストさんがつきます。)

ちなみに、セラピストさん達は、アーユルヴェーダの神様、Dhanvantari(ダヌワンタリ)にお祈りをしてからトリートメントを始めるのですが、彼女たちのお祈りの声が透明で歌のようで、聞いていて心地よかったです。

ダヌワンタリ神の絵は、トリートメントルームにも、ドクターのオフィスにも飾られていました。

~食事~

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せっかくなら食事だって、おいしいにこしたことはありませんよね?

こちらの施設では、病状によっては特別食が出されますが、普通食でも、アーユルヴェーダの考えに基づいて調理されたベジタリアン料理が出されます
そして、味もおいしいです!

健康第一のお料理なので、辛すぎず甘すぎず、脂っこくなく、日本人にはちょうどいい味じゃないでしょうか。
日本人の中には、辛い物が苦手な方や、濃い味のスパイス料理に慣れていない方も多いと思いますが、そんな方でも食べやすい味だと思います。

希望すれば、おかわりも自由にできます。

また、追加料金で、フレッシュジュースなどお願いして作ってもらうことも出来るらしいです。
私は、もう出されるものだけで十分満足でしたので、何も追加で頼んでませんが、長期滞在する時など、そういう追加の依頼もできるとありがたいですよね。

また、滞在中は、毎日お部屋に沸かしたハーブウォーターが届けられるので、ミネラルウォーターなどの代わりに、そのハーブウォーターだけ飲みます。(上のお薬の写真に写ってる大きなポットとグラスの中にハーブウォーターが入ってます。)
足りなければ、追加でもらえると思います。

20111219_kitchen←食堂で、いつもお料理を運んでくれたAnieshさん(左)とVinodさん(右)
 他に、Rajeshさんという男性もいましたが、みんな感じ良くて親切でした。
 私は、たまたまVinodさんに給仕してもらう機会が多かったのですが、私に初めて出す食べ物だと、こちらが聞く前に、ちゃんとお料理の名前など教えてくれたり、食材を聞くと、わざわざ持ってきて見せてくれたり、すごく親切でした。

~イベントやクラス~

その他、施設で行われる、参加自由なプログラムもあります。

たとえば。。。

Rekha先生のアーユルヴェーダ・クッキング・クラス

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こちらの施設の女性は、会う人会う人、みなさん美人ですね。ご覧のとおりRekha先生も、お美しいです。

Suresh先生のヨガクラス

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※ヨガクラスの様子については、こちらの日記をご覧ください。→インド旅日記4日目

また、ケララの文化など知るための近所への観光などにも参加できるようです。

こうした、この施設の全体的な管理をされてらっしゃるのが、以下のE. Narayananさんと、Manojuさんです。

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←センターの窓口ともなってらっしゃるマネージャーのE. Narayananさんです。

このセンターの全体を管理してらっしゃって、頼りになる温かい人柄のマネージャーさんです。

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←写真の右側のManojuさんも、E. Narayananさんのもとでセンターの業務をなさっています。

紹介してくださったエバー・グリーン・トラベルの真美・デービスさんは、ご自身も、もともと日本で薬剤師の資格をお持ちで、現地に16年お住いなので、アーユルヴェーダや病院関係にも、お詳しいのですが、そんな真美さんも、こちらのドクターのレベルを高く評価してらっしゃいます。
ですので、高い医療的レベル、快適な設備、そして楽しさなど、全体的なバランスが整った施設だというのが私の感想です。

本当に、私も、もっとゆっくり滞在してみたいです。

尚、ナガルジュナ・アーユルヴェーディック・センターについて、もしご興味ある方は、以下の滞在中の日記でも、宿泊時の様子がご覧いただけます。

インド旅日記3日目 ~アーユルヴェーダ体験1日目~

インド旅日記4日目 ~アーユルヴェーダ体験2日目~

日本語での、予約や問い合わせ先:
エバーグリーン・トラベル (代表:真美・デービスさん)
http://www.egkerala.com/index.php
※問診時などの通訳もしていただけます。

2011年12月12日 (月)

インド旅日記つづき ~南インドの朝ごはん~

南インドのケララでは、ノン・ベジタリアンの人も、朝ごはんの時だけは、ベジタリアンというのが一般的なようです。

アーユルヴェーダでは、消化を特に重視しているため、アーユルヴェーダの考えが一般の食事に浸透して残っているケララで、消化力の弱い朝の時間帯に、消化の悪いお肉やお魚を食べるような習慣はないようです。

タクシーの運転手さんと、お話していた時にも、
「Oh, you are full-time vegetarian?」
と言われ、“フルタイム”のベジタリアンっていう表現が面白かったです。

その運転手さんも、「I'm a vegetarian only for breakfast.」と言ってました。
彼は、パートタイムのベジタリアンなんですね。(笑)

どんなものが、よく朝ごはんに食べられているかですが、たとえばこんなものです。

20111212_appamアッパムという米粉のパンケーキのようなものを、クセのないマイルドな野菜のシチューを添えて。
こちらは、Grand Hotel (グランドホテル)のアッパムです。
全体を同じ厚さで平らに焼いた物もありますが、このホテルでは中華鍋のようなパンで焼くので、真ん中に厚みがあってふっくら、外がパリッとしています。「一粒で二度おいしい」じゃないですけど、ふっくら&パリッとの「一枚で二度おいしい」このアッパムが私は大好きでした。

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目の前で、アッパムを焼いてくれる、グランドホテルのシェフです。
「ここのアッパムおいしい!」と言ったら、あとでレシピを書いて教えてくれました。
企業秘密とか言わずに、いろいろ教えてくれるケララの人のサービス精神に、心が和みました!

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グランドホテルのレストランは、本当においしいですので、ケララに行かれたらレストランだけでも一度行ってみる価値はあると思います。

宿泊される場合も、とてもきれいで設備もいいです。
インドにしては宿泊料も高めですが、インドが初めてで短期間で快適な旅をしたい方には、本当にオススメできるホテルです。(http://www.grandhotelkerala.com/aboutus.htm

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こちらは、イドゥリ。(これもグランドホテルの朝食ビュッフェのもの。)
発酵させた米粉の生地を蒸してあるので、やや酸味のある蒸しパンという感じです。
サンバルという、こちらではお味噌汁代わりの、酸味と辛みのあるスープや野菜カレーなどと一緒に食べます。

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豆類から作られるドーナッツ状のヴァダ。
これも、グランドホテルの朝食バイキングのものですが、ここのは揚げ方がとても上手で、外がサクッとしてあまり脂っこくなく、おいしいです。
グリーンチリの効いた辛めのココナッツのペーストや、やや酸味のあるトマトベースの赤いソースをつけて食べます。

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ヴァダを、ヨーグルトに浸したヴァダ・カードという食べ方もあります。
これは、現地の人に人気のやや安めのレストランのものです。

現地の人に人気のお店は、安くても、とてもおいしいです。

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南インドと言えば、発酵させた豆粉と米粉の生地を焼いたドーサも有名。
こちらは、ペーパードーサと呼ばれる、中身の入ってないプレーン・ドーサ。
添えてあるソース類をつけて食べます。

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中に、スパイス風味のマッシュポテトのようなものが入ったマサラドーサも定番です。

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そして、野菜の入った、米粉のお好み焼きのようなウッタパム。
こちらのウッタパムは焼いてありますが。。。

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Grand Hotel (グランドホテル)のものは蒸してありました。

他にもありますが、定番の朝ごはんは、こんな感じで、米粉や豆粉を使ったパン系のものに何かソースやカレーを添えて食べるといった感じです。

この南インドの朝ごはんは、どれも、とてもおいしいので、普段の朝食が果物や生ジュースだけで体調がちょうどいい私も、インドではしっかり食べてしまいました。

でも、発酵させた生地を使っているものが多く、人工的な調味料もあまり使われてないためか、消化がよく体調もバッチリでした。
あー、もっともっと食べたーい!
本当に、毎日食べても全然飽きません!
南インド・グルメツアーを企画したいくらいです。

2011年12月 9日 (金)

インド旅日記 つづき~コーチンの市場と商店街の様子~

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さて、無事に帰国できましたので、今日からは、10日間の旅日記に書ききれなかった話題を、少しずつアップしていきたいと思います。

まずは、このへんで、一息入れるために、現地の人でにぎわう市場と、地元民御用達の商店街の様子をお伝えします。

温かい気候の海辺の地域、ケララの人たちは、みんな素朴で明るくフレンドリーです。
そして、写真を撮ってもらうのが大好きみたいなんです。
夕方、食材を買う地元の人々で賑わう市場を訪ねた時も、みんな「どんどん撮ってくれ」という感じで、お店のおじさん達もとってもお茶目。

そんなケララの人たちを見てるだけで、なんだか、すご~く楽しい気分になります♪

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お店のおじさんに、「あんたも、写真をとってもらいなよ!」と勧められてる様子で、こちらに笑顔を向けてくれた可愛いおばさん。

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こちらの女性は、ほぼみんな、サリーかチュルダー(パンジャビー・スーツ)を着ています。
大都市のように、ジーンズや普通の洋服を着た女性はいません。

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まるで、小学生のように、喜んではしゃぐ市場のおじさん。
再生画面で見た自分の写真が気に入って、周りのみんなに見せまくってました。
(他のおじさんが「いい加減、早くカメラを返してやれよ!」と注意してくれるほどでした。

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さりげなく頭に巻いた布が、妙に決まってるバナナ売りのおじさん。

こちらでは、バナナは、いろんな種類があって、生食用以外に、カレーに入れたり蒸したりすると、お芋のようになる加熱調理用バナナや、皮が青くても甘い生食用などもあります。

甘く水分に富んだサツマイモのような蒸しバナナも、とっても美味しいです!

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若い男の子は、ズボンをはいてる人も多いですが、こうやって腰に布を巻いたスタイルの人も結構多いです。

この布の柄や色合いが、なかなかお洒落です。

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地元の人でにぎわうローカルな商店街、
その名もブロードウェイ!

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ケララは、ヒンズー教徒と同じくらい、キリスト教徒の方が多いので、このシーズンはクリスマス用の飾りがたくさん売られています。
この飾りは、庭先に吊るし、夜になると、提灯のように明かりが灯り、きれいです。

(ちなみに、イスラム教徒の方も、たくさんいらっしゃいます。こうして、たくさんの宗教が喧嘩せずに共存できるのも、のんびりしたケララの人たちだからでしょうか?)

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ケララでは、みんな、目が合っただけで、自然に笑顔を向けてくれます。

特にここは、観光客相手でなく、地元の人向けの商店街なので、押し売りされるわけでもなく、ただみんながニコニコしてくれます。

ところで、今は、クリスマス用の飾りだけを売ってますが、普段は何を売ってるの?

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ずらり所狭しと並んだインドの食器のお店。
私も、ここでターリ(ランチ用の食器)のセットを買いました。

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スパイスの量り売りのお店。
あまりの安さに、私も少し購入。

他にも、まだまだお見せしたい写真はありますが、きりがないので、この辺にしておきます。

ちなみに、この日、私は、こちらに来て初めて、ホームレスのおじいさんに会いました。

よく、「インドでは、たくさん、そういう方がいらっしゃって、一人にお金を渡したら、次々たくさんの人に囲まれてしまい、心を鬼にしないとキリがなくなってしまう」というようなことを聞きますし、私も他のアジアの国で、観光客相手にお金を求めるたくさんの人に出会ったことがあります。

でも、今回、コーチンでは、そういう人に出会いませんでしたし、この時も、お一人だけでした。

ですので、地元のお店で、一食分くらいのお金をお渡ししたのですが、それだけで本当に嬉しそうに、「ありがとう、ありがとう」と手を合わせて感謝されてしまいました。

現地の一食分は、日本人にとっては、本当に少額になります。そして、どんな理由で、そのような状態になったのかはわかりませんが、いずれにせよ、お年寄りの場合は、もう働き口もありません。ですので、ケララで(少なくともコーチン市内で)そういう方を見かけて、少額を渡しても、自分の身に危険は多分ありませんので、迷われたら、渡してあげた方がいいのではないかというのが私の正直な気持ちです。

それでは、ケララの旅の続きのお話は次回の記事で。

2011年12月 6日 (火)

インド旅日記9、10日目 ~帰りのフライトとシンガポール空港~

シンガポール航空のコードシェア便、シルクエアーで4日の深夜11時頃インドを出発。

帰りの便は、夜中に飛ぶことになるので、機内食は、フルーツ・プラッター(果物のみ)をリクエストしていたんですが。。。
「今回は、ロー・ベジタリアン・ミールに変更していただけますか?」とのことで、ローベジになりました。

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現地でも、意外においしい生野菜の和え物などを少し食べましたが、それに比べると、機内食の生野菜は。。。(ノーコメント) 

もともとインドは、生で野菜を食べる習慣があまりない国なので、仕方ありません。(「郷に入れば郷に従え」で、インディアン・ベジタリアン・ミールにしておく方が無難かもしれません。)
どっちみち、夜遅いので、果物だけいただきました。

ケララのコーチン空港から名古屋へのシンガポール航空の便は、はっきり言って乗り継ぎがよくありません。

4日の深夜12時前にコーチンを出発して、5日の早朝にシンガポールに到着。
そして、乗り継ぎの名古屋への便は、6日の深夜1時発。

つまり、まるっと一日シンガポールの空港で待つことになります。

そう考えると、「えーっ」と思うかもしれませんが、実はこれが、案外平気なのです。

なぜなら、シンガポールのチャンギ空港は、大きくて、テーマパークのように設備が充実しているからです。
(※チャンギ空港の公式サイト: http://www.changiairport.com/

そして、仮眠したければ、トランジット・ホテルにチェックインして、シャワーを浴びて、ゆっくり休憩もできます。

私も、今回は、待ち時間が長いのでトランジット・ホテルで、6時間$68(シンガポールドル)でお部屋を借り、仮眠しました。

それにしても、レストランやお店がたくさんあるだけでなく、映画が見れたり、無料でインターネットアクセスもできたり、きれいな植物園風のお庭などもあって、その気になれば本当に一日遊べます。

ですので、シンガポール空港での乗り継ぎ時間が長くても、割り切って空港で遊ぶことを考えた方が、ずっと賢明です。
そうすれば、乗り継ぎの間でさえ、楽しい時間をすごせること間違いなしです!

また、インフォメーションもあちこちにあるので、わからないことは、なんでもインフォメーションに聞いてしまえば丁寧に教えてくれます。
(ただ、日本語対応は難しいかもしれません。前もって日本で情報を得ておくと便利かも。)

20111205_dosha←南インド料理に病みつきになった私が、シンガポール空港のインドベジのファーストフード店で食べたプレーン・ドーサ。典型的な南インドのスープ、サンバルもセットでついてきます。

もちろん、ケララ現地のドーサとは、まったく違いますが、確かにドーサです。
(これはファーストフードだということと、ここはインドではないことを念頭に置けば、十分じゃないでしょうか。)

他にも、新鮮フルーツをその場でジュースにしてくれるお店も2軒ほど見つけましたし、スタバには、ヴィーガン・マフィンやベーグルもありますので、ベジタリアンでも余裕で食事できます。

シンガポールから、名古屋までの便で出た朝食も、頼んであったフルーツプラッターの代わりに、ロー・ベジタリアン・ミールでした。

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写真では見えませんが、レッドキャベツときゅうりの下に、苦めのレタス類も入っていて、ドレッシングも2種類ついて、食べ始めたら案外おいしくて、野菜と果物だけは完食!

こうして、6日の朝、無事に名古屋に帰りました。

今回の旅では、本当に多くの素晴らしい方たちとの出会いがありました。
エバーグリーン・トラベルの真美さん、森田さんはじめ、お料理家のニミー先生、エルシーさんとナンシーさん、ナガルジュナ・アーユルベーディックセンターの先生方やスタッフの方たち、そこで出会ったフレンドリーな宿泊客の方たち、素朴で明るいケララの人々、そしてフライトの遅延に対してとても丁寧な対処をしてくださったシンガポール航空と、シンガポールで出会ったフレンドリーで、とても親切なみなさん。

ケララでも、シンガポールでも、本当に出会う人みんな良い方ばかりで、皆さんフレンドリーで優しくて親切でした!
一番の目的だった、南インドのベジタリアン料理を習えたこともさることながら、そうした素晴らしい人たちとの出会いが、今回の旅を、最高に素晴らしいものにしてくれました!

本当に、みなさん、ありがとうございます!
心から感謝しています!

今後も、しばらく、10日間の日記では、書けなかったケララのことを記事でご紹介させていただき、ケララの魅力をお伝えしていきたいと思います

また、日本で簡単に作れるように、シンプルにアレンジした南インド風のお料理レシピも、作っていきたいと思います。

本当に、ケララは素晴らしいところです。
これから多くの方が、ケララを訪れ、素晴らしい体験をなさいますように!

私も、ぜひまた行きたいです!

日本語でのケララ旅行の問い合わせ先:

エバーグリーン・トラベル (代表:真美・デービスさん)
http://www.egkerala.com/index.php

現地に16年間住んでらっしゃる、日本人女性が運営されている旅行会社さんです。
日本の大手旅行会社さんとは違い、少人数で運営されていますので、ビジネスライクでないアットホームな対応も魅力です。

※この記事は、日本時間(日付)に合わせて、アップロードしています。

2011年12月 4日 (日)

インド旅日記8日目 ~ナンシーさんのお料理教室~

20111204_nancy2

今日も、昨日に引き続き、エバーグリーン・トラベルの代表、真美・デービスさんのお宅にお邪魔しお料理を習いました。
(今日は、ランチと、おやつタイムと、軽い夕食です。)

今日のお料理の先生は、お手伝いさんのナンシーさんです。
物静かで控えめな昨日のエルシーさんとは対照的に、ナンシーさんは、とても明るく積極的な方です。
まるで、月と太陽のようで、どちらも甲乙つけられない、それぞれの良さがあるのが魅力です。

それでは、以下に、写真つきで、今日のレッスンとお料理の一部をご紹介します。

20111204_curryleaf
←上にのっている葉っぱは、生のカレーリーフです。
こちらのお料理の特徴の一つとして、ほぼ何にでも、生のカレーリーフを入れます。
カレーリーフは、殺菌作用などがあり、他のハーブやスパイスほど、強い風味や味もないので、お料理を安全に食べるためにも欠かせないのだと思います。
日本で、生のカレーリーフを入手するのは困難かもしれませんが、乾燥したものを多めに入れてもいいかもしれません。

20111204_spice

←右上から時計回りに、ナツメグの種の周りの皮の部分を乾燥させたもの、シナモン、クローブ、カルダモンです。
日本でも、クローブやカルダモン、シナモンは、このようなホールの状態でも簡単に手に入りますが、ナツメグの種の周りの皮は、一般のスーパーには売られてませんね。

ランチの出来上がり~!

20111204_lunch
またまた、今日もおいしいものばかりで、幸せです~!

20111204_s
←すべて、ひと手間、ふた手間かけて作ってくださったベジタリアン料理ですが、特にこちらのエシャロット(小さな玉ねぎのような野菜)のお料理には、時間がかかっています。

これは、ナンシーさんの家庭に伝わるレシピで作ってくださったお料理で、黒っぽい色は、ココナッツをじっくり乾煎りしてから、スパイス類と一緒にミキサーでペースト状にして加えてあるから。
コクがあって、さっぱりしていて、これは、なかなか真似して作れるものではありません。

20111204_e

←生のエシャロット

こうして、毎回、豪華なランチをいただいていますが、こんなにたくさんお料理が並んでいても、それぞれの味と風味はバラエティーに富んでいて、決して飽きることがありません。
アーユルヴェーダの理論のように、「甘、辛、酸、塩、苦、渋」の6つの味が、それぞれにバランスよく組み合わされ、各お料理の味はそれぞれ全く違っていて、味わい深いものでした。
ですので、日本で、よく言われるような「インドにあるのはカレーだけ」という印象は、今回の旅を通して全くありません。

また、それぞれの地方の特色もあると思いますが、今回は、辛い物も少なかったので、辛い物が苦手な方でも、ケララでは、存分にグルメな旅が満喫できると思います。

20111204_sweets←インドのおやつでーす!

インドの一般の家庭では、夕食が遅めのことも多いので、夕方に、チャイと一緒に、おやつを少しつまむことも多いようです。

スパイスと混ぜたココナッツフレークの餡の入った米粉の蒸し団子と、細かい粒状のセモリナを固めて作ったお菓子。
カロリー高そうだけど、とてもおいしくて、つい沢山食べてしまいそう。危険!

夕食は、軽めに、チャパティとパニール(インドのカッテージチーズ)の入ったカレーでした。

20111204_chapati2
20111204_p

←パニールは、こちらの人も、最近は、スーパーなどで出来たものを購入したりするようです。

20111204_chapati

←1枚分ずつ丸めたチャパティの生地を薄くのばすナンシーさん。

さすが手馴れています。

ちなみに、このチャパティとパニール入りのマイルドカレーが、今日の深夜にインドを発つ私にとって、インドでの最後の晩餐となりました。

あー、もうお腹いっぱいだけど、おいしくて、まだまだ食べたーい!

今回エバーグリーン・トラベルの真美さんのご配慮と、ケララという土地柄、両方のおかげで、最後まで全くお腹も壊さず、食欲は増すばかりのインドの旅でした。

この旅についての記事は、まだまだ続きますので、南インドにご興味のある方は、ぜひ引き続きご覧くださ~い!

※この記事は、日本時間(日付)に合わせて、アップロードしています。

2011年12月 3日 (土)

インド旅日記7日目 ~エルシーさんのお料理教室~

20111203_spice
今日の午前中は、エバーグリーン・トラベルの代表、真美・デービスさんのお宅にお邪魔し、とっても清潔で機能的なキッチンで、お手伝いさんのエルシーさんから南インドの家庭料理を習いました。

家庭料理と言っても、何品も一度に作ってくださり、とっても豪華なランチとなりました!

エルシーさんは、少しシャイな、物静かで控えめな方です。
そんな控えめなエルシーさんが、時に見せる笑顔は、とても印象的でこちらまで嬉しくなってしまいます。

では、以下に、ちょっと面白いポイントなどを、写真つきでご紹介します。

昨日の二ミー先生のお料理教室についての記事で、「ケララでは、普段から生のココナッツの実を削って使う」と書きましたが、今日、エルシーさんが、ココナッツの実を削ってるところを見せてくださいました。

20111203_coconut

←すみません。写真の角度が、悪くて、全然見えませんね。

低い木の板の腰掛けの先端に、ギザギザの刃がついていて、その板に座って、半分に切ったココナッツの内側の実を削っているところです。
下に、削れた実を受ける為の受け皿を置いて削っています。

これは、南インドの台所で見られる、典型的な朝の光景なんだそうです。

「薬味(スパイス類)や香味野菜などを、先に熱した油で炒めてから、残りの食材を入れていく」というところは、世界共通で、日本でも一般的だと思いますが・・・
こちらでは、熱した油で炒めたスパイス類を最後の仕上げのトッピングとして使うことも、よくあるようです。

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日本の家庭料理では、こういう最後のひと手間は、つい省いてしまいがちですが、このひと手間があるかないかで、味や風味、見た目の豪華さなどが、全然違いますね。
見習わなければ!

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                         ↑
食事に、よく添えられる豆の粉のおせんべいパパド(パッパラム)を揚げるエルシーさん。
揚がったパパド(パッパラム)を串に刺して油をきりながら、手際よく次々揚げていくのはエルシーさん流?

出来上がり~!

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ずらーりと並んだお料理が豪華です!

南インドのランチの定番は、数種類のカレー類パチャディ(火を通した野菜のスパイスヨーグルト和えのようなもの)ラッサム(酸味と辛みのあるスープ)パイサム(甘いインド風ぜんざい)などに、炊いたごはんと、パパド(パッパラム:豆の粉のおせんべい)、果物といった組み合わせです。

20111203_lunch2←ちなみに、右下のごはんの下に写ってるサモサは、本来、南インドの定食に添えられるものではありませんが、他のお手伝いのナンシーさんの自信作なので、今回おまけで付きました。

このお皿にのってるサモサは、私が包みました。(日本で知られるサモサは、大抵が厚めの皮で立体的な三角形ですが、ナンシーさんによれば、どんな形の包み方でも、中身が出ないようにしっかり閉じてさえあればいいそうです。そして皮は薄目がおいしいとのこと。)

ところで、南インドで、いつもお料理に添えられるパパド(パッパラム)ですが、カレー類とも一緒に食べるのですが、地元の人は、よく食事の最後に、このパパド(パッパラム)を、適当に崩してパイサム(甘いインド風ぜんざい)と一緒に食べることも多いそうです。

いずれにしろ、パリパリで、何にでも合う感じで、とてもおいしいです。
慣れてくると、食事にパパド(パッパラム)がないと寂しい気すらします。

今日のお料理も、全部、最高においしくて、お腹いっぱーい!
エルシーさん、ありがとうございました!

午後は、真美さんと森田さんにお買い物に連れていっていただきました。
センスのいい素敵なお店を訪ねたり、地元の人でにぎわう食材市場で、素朴で陽気な地元の人たちに接することが出来て、ものすごーく楽しかったです!
こういった、お買い物の情報は、後に、別途書かせていただきます。

※この記事は、日本時間(日付)に合わせて、アップロードしています。

2011年12月 2日 (金)

インド旅日記6日目 ~ニミー先生のお料理教室~

今日からいよいよ、南インドのお料理を習います。

まずは、ケララを代表する料理家、ニミー先生のお宅で、ランチとディナーの2レッスンをしていただきました。

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ニミー先生です。

ニミー先生のお宅は、市内の中心地に近い場所にありますが、広いお庭もあって、インテリアのセンスなども素晴らしく、そのセンスは、そのまま先生の作られるお料理の盛り付けや、テーブルコーディネートにも反映されています。
お料理が、おいしいのはもちろんですが、それだけじゃなくお洒落でセンス抜群なのです。

家庭や、ローカルな食堂で、素朴に食べる南インド料理もいいのですが、二ミー先生の作られるような、おしゃれで上品なお料理の作り方は、とても勉強になります。

「今日は、お天気もいいので、外のキッチンで作りましょう。」ということで、お庭に面した、天井だけある広いキッチンでレッスンしました。
(日本で言うと、広い屋根付き駐車場のようなところが、キッチンになっていると言えばいいでしょうか。)

二ミー先生は「コンロの火のそばは暑いでしょ?」と、気遣ってくださいますが、この季節のケララは、名古屋の蒸し暑い夏に比べたら、天国かと思うくらい快適です。(笑)

先生は、次々と説明しながら、沢山のメニューを作っていきます。
これは、日本でも、お料理に慣れた人がやることでもありますが、インドの人は、とにかく効率よく、最初のを煮ている間に、次のメニュー作り始めたり・・・といった感じで、無駄なく一度に何品も作ります。
コンロは日本でも一般的な2口なので、両方が常に稼働している状態です。

また、日本と大きく違うのは、ココナッツフレークやココナッツミルクを、その場で生のココナッツから作って使うこと。
(ケララには、ココナッツの木がどこにでも生えているので、生のココナッツを普通に利用できるのです。)
フレーク状にしたココナッツを絞って、ココナッツミルクを使う時は、濃い一番搾りのミルクと薄めの二番絞りのミルクも使い分けます

20111202_coconut1 

←フレーク状に削ったココナッツの実と、スパイス類

20111202_coconut2

←生ココナッツのフレークとスパイスをミキサーで、ペースト状にして、お料理に加えることも多いようです。

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そして、スパイス類は、ホールで使うか、その場で石臼などでつぶして使うことが多いです。(あらかじめパウダーにしておくこともあります。)

(やはりこれは、お料理の味や香りに大きな違いを与えます。)

そして、使う量も、日本人から見ると、かなり多く見えます。

インドでのスパイスは、塩や砂糖のように、調理に欠かすことのできない調味料であって、しかも体調に合わせて使い分けたりもする薬のようなものでもあるのです。

ごく一部のものを除き、全てのお料理やお菓子に、なんらかのスパイスが入っていると言ってもいいくらいです
(ここでいうスパイスとは、決して辛いものだけではありません。)

また、こちらでは、にんにくに種類があって、一般的に使われる大き目の粒のにんにくは、日本の物より、香りも辛味もマイルドです。レシピ通りの量を、日本のにんにくで入れてしまうと、失敗する可能性が高いので、注意が必要です。

20111204_pressurepot_2
調理器具に関しては、こちらでは、煮たり蒸したりする場合は、すべて圧力鍋を利用することが多いようです。
ガスを無駄にしないで、早く作るために、どんな柔らかい野菜でも、炒める以外はすべて圧力鍋が使われていました。
多用されるだけあって、日本のものに比べると、シンプルな作りの圧力鍋です。(写真手前)

ちなみに、二ミー先生は、普段はノンベジですが、今回は私のリクエストで、オール・ベジタリアンにしてくださいました。
「お肉やお魚を使えば、すぐに出汁が出てコクが出るところ、野菜だけでコクを出すためには、ひと手間もふた手間も余分にかける必要があるので、ベジタリアン料理の方が実は大変なんです。」とおっしゃるニミー先生。
本当に、その通り、最後の一味追加などの工夫をして、手間をかけて作ってみせてくださいました。

ランチ完成!

20111202_lunch1


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←とーっても、おいしかったです!

夕食のメニューには、バナナの花を使ったコロッケも作ってくださいました。
(バナナの花は、日本では食べられないので、食べたかったものの一つです。リクエストはしてなかったんですが、先生がメニューに入れて下さってました!)

20111202_banana1


←バナナの花

20111202_banana2

←バナナの花をみじん切りにしているところ。
 こちらでは、日本のように、まな板は、あまり使いません。

二ミー先生のお手伝いさんと一緒に、私もコロッケを作らせていただきました。

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ディナー完成!

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20111202_dinner1_520111202_dinner2_15

右の写真のパロッタ(パンのようなもの)に添えられた黄色いコルマは、実はものすごく手間がかかっています。

他にデザートもあり、お腹いっぱいになっても、まだ食べたいほど、おいしかったです!

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←ニミー先生のお料理レシピ本と教室でいただいたレシピ集。

二ミー先生のレシピなので、このブログ記事での詳しいレシピ紹介は控えさせていただきますが、先生のお料理は本当においしいです!
プロの方から素人の方まで、もし南インド料理を習うことを考えてらっしゃる方には、とてもオススメの教室です!

もしも仮に、二ミー先生の味やセンスを、そのまま再現出来たとしたら(←それは無理ですが)、日本でも最高の南インド料理の高級レストランが開けるでしょう!

二ミー先生のお料理教室の日本語での問い合わせ先:

エバーグリーン・トラベル (代表:真美・デービスさん)
http://www.egkerala.com/index.php
※教室は英語で行われますが、希望に応じて日本語の通訳もしていただけます。

※この記事は、日本時間(日付)に合わせて、アップロードしています。

2011年12月 1日 (木)

インド旅日記5日目 ~コーチン市内観光~

今朝は、ナガルジュナ・アーユルヴェーディックセンターで、朝食を食べた後、もう一度アーユルヴェーダの理論のプライベート講義を受けました。
(※講義内容について→ アーユルヴェーダ的正しい食べ方

そうそう、朝食を食べていたら、ここケララ州にお住まいのインド人のご家族が、わざわざテーブルまで挨拶しに来てくださいました。
ご主人は、以前にアラブの方に仕事に行った時に、日本人の人と一緒に働いたことがあるのだそうです。
私のお隣の部屋に宿泊されてらっしゃったので、部屋に帰ってから、通路兼バルコニーで、みんなで写真を撮りました~。(この写真には、私は写ってません。)

20111201
「インドの新聞を読んでるポーズにしましょう!」とのことで、こんな写真になりました~。
ケララの人たちは、老若男女問わず、みんな、とてもフレンドリーでお茶目です。

その後、エバーグリーントラベルの森田さんが迎えに来てくださり、センターの方たちと最後のご挨拶をして、急いでコーチンの中心地へ移動。

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ナガルジュナ・アーユルヴェーディックセンターでの最後の記念撮影。
 左から、私、Krishnan先生(アーユルヴェーダ医師)、センターのアシスタントマネージャーのManojuさん

まずは、Jayalakshmiという大きくてお洒落なインド民族衣装の専門デパートで、既製服のチュルダーを購入。(南インドでは、パンジャビー・スーツのことを、こう呼ぶのだそうです。)
好みのデザインの物がすぐに見つかり、即決!
お値段は、日本円にして3000円くらいですので、高級です。

そして、エバーグリーントラベルの真美さんとも合流し、バナナの葉の上に盛られたミールスという南インドのランチをいただきました。

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現地人も外国人も来るきれいなレストランでした。
外国人には、スプーンやフォークが必要かを聞いてくれますが、手で食べました。
真美さんによると、もともと、手で食べるのには、健康のために、手で触ることができる適度な温度の食べ物をいただくという意味もあるんだそうです。

そして、森田さんに、フォート・コーチン地区へ観光に連れて行ってもらいました。
植民地時代の影響で、異国情緒漂う街並みが素敵です。

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←1568年に建てられたユダヤ教の会堂シナゴーグ

アンティークなランプなどが可愛い内部は、見学可能ですが撮影禁止でした。

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チャイニーズ・フィッシング・ネット(長い木の棒の先端につけた網を海に沈めて、丸太で数人の男の人が力を合わせて引き上げるというコーチン独特の漁法で魚を捕っているそうです。)

ノンベジやペスコ・ベジの人には、南インドでは、魚介もオススメだそうです。

また、この地区の漁師さん達を経済的に助けるため、漁師さんの奥さん達が手作りで作られた刺繍製品がお土産物屋さんなどで売られています。

観光の後は、宿泊先のGrand Hotel (グランドホテル)まで送ってもらい、ホテルのレストランで、夕食を食べました。(グランドホテルのレストランは、インドでは高級な方ですが、おいしくて有名なので、とても人気が高いそうです。)

真美さんに、あらかじめ、オススメのメニューを聞いておいたので、一人でも、数あるメニューを目にして途方にくれることもなく、スムーズにオーダーできて助かりました。

カシューナッツで作ったクリーミーなベジタブル・コフタと、南インド名物(?)で、何層にもなったパンのようなパロッタです。(左のカゴに入ってるのは、パパドという豆の粉のおせんべい。南インドでは、セットで食事によく添えられるようで、注文しなくても出てきました。パリパリでおいしいです。)
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辛くなく、濃厚なのにクドくはないコフタも、パロッタも、とてもおいしかったです。

インドでは、ベジタリアンの人口比率が世界一なので、ベジ食には困りませんが、乳製品はOKなラクト・ベジタリアンなので、完全にヴィーガンだけというのは難しいです。
(ただケララでは、ココナッツミルクやココナッツオイルが多用されるため、北インドより乳製品利用率は低いとは思います。)
私もインド滞在中は、ラクト・ベジで、過ごしています。

日本に帰ったら、乳製品は、豆乳などで代用してヴィーガンにアレンジしようと思います。

それにしても、エバーグリーントラベルの真美さんの味覚が優れてらっしゃるおかげで、ここに来てから、おいしいものしか食べさせてもらってません。

もう、このままだと、太って帰ることになってしまいそうです~!(←嬉しい悲鳴?!)

※この記事は、日本時間(日付)に合わせて、アップロードしています。

2011年11月30日 (水)

インド旅日記4日目 ~アーユルヴェーダ体験2日目~

今日も、ナガルジュナ・アーユルヴェーディック・センターで一日過ごしました。
(※この施設についての詳しい記事は、帰国後にあらためて書かせていただきます。今日は日記です。)

トリートメントと、おいしくてヘルシーな食事と、勉強と、いろんな人たちとの楽しい会話で、フルに充実した一日でした!

今回、この施設には2泊しかできないのは、とても残念です。
もうちょっと長く、のーんびり過ごせたら、どんなにいいでしょう。

敷地内には、緑が多く、私の部屋のある建物から食堂までの間は、近いのですが、緑の木々の間の小道で繋がっていて、歩くのが、とても気持ちいいです。
今は、とても気候が良く、日中も30度くらい(?)なので、私は冷房無しで、扇風機だけでちょうどいいくらいです。
(名古屋が、夏から秋に入りかけた9月くらいの感覚です。)

今日の朝ごはんです。

20111130_2

そして、昼ごはん。

20111130_3
晩ごはん。

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3食とも、昨晩と同じメンバーで食べました。
英語のネイティブは、オーストラリア人のジョセフ(右奥)だけですが、旅慣れた彼は、外国人にわかりやすくきれいな英語で話してくれ、しかもユーモアがあって機転が利くので、本人は意識してないと思いますが、自然にみんなの繋ぎ役になってくれてます。

今日のお昼も、イタリア人のジュリアが"H"の音を発音しないため、"honeymoon"と言ってるのを、私が"animal?"と聞き間違え、ちんぷんかんぷんだったところを、ジョセフが、いい感じにツッコミを入れてくれて、大爆笑で、その後、"H"の発音の仕方をもジュリアに面白おかしく教えてました。(笑)

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※上の写真の右奥がジョセフ、左手前が、明るくって楽しいイタリア出身でスイス在住のジュリア、ジュリアの奥に座ってるのは、食事時間がずれていてあまり話せなかったけど、いつも落着いてリラックスしたスイス人の女性(左奥)、ジョセフの手前が、静かで山国の人らしい、お隣の部屋のスイス人のオリバーです。

みんなフレンドリーで、いろいろ冗談を言ったり、毎回食事の時間が楽しいです。

でも、ジュリア達女性陣は今夜深夜の飛行機でスイスに帰り、私も明日はチェックアウトなので、朝食も早めに食べるので、みんなでメルアド交換しました。(ほんとに、残惜しいです!)

そうそう、夕方には、ヨガレッスンに参加してみました。
生徒は、オリバーと私の二人でしたので、のんびりセミプライベート・レッスンです。

ちょっとでも難しいポーズになってくると、ついていけず変なポーズになって自分で笑えてくるんですが、隣でオリバーが、完璧に真面目にやってるので、なんとか笑いをこらえました。(さすが! オリバーのことは、スイスのヨガ・マスターと呼ばせてもらいましょう!)

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ヨガのSuresh先生でーす。
真面目で穏やかな感じの先生に、ヨガポーズをリクエストしてみたら、照れ笑いしながらも、ちゃんとポーズをとってくれました。
(すごくいい人です。ありがとうございます。)

今日は、他に、アーユルヴェーダのドクターから、食についてのプライベート講義を受けました。→ アーユルヴェーダ的正しい食べ方

それにしても、この施設は、居心地良く、清潔感も十分で、食事もおいしいですが、今後、こちらに来ることを考えてらっしゃる方に、念のためお知らせしておくと。。。
空港に近いのだけが難点かもしれません。(何でも、このセンターができて3年後に、予想外に、近い場所にコーチン空港が建設されてしまったのだそうです。)

どのくらい近いかと言うと・・・

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・・・このくらいです。

コーチン空港に到着する飛行機が来ると、かなり大きい音がしますので、騒音に敏感な方は、それを考慮に入れて考えられた方がいいかと思います。

飛行機が来た時はかなり大きい音ですが、通過してしまうスピードも速いので、どのくらい気になるかは人によると思います。
ちなみにオリバーは、「飛行機の音より、朝5時半から流れる近所のヒンズー寺院からのお祈りの音楽の方がうるさいよ~!」と言ってました。

私は、どっちみち、5時くらいには目が覚めるので、お寺の音楽は全然気になりません。むしろ「インドらしくていい」とさえ思ってました。
飛行機の音は、できることなら無い方が理想ですが、それに眼をつぶっても、ここに滞在する価値は十分にあると感じています。

※この記事は、日本時間(日付)に合わせて、アップロードしています。

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