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2013年2月 5日 (火)

『レ・ミゼラブル』 ~天国の扉を開ける鍵は?~

いつもお世話になっている、ご近所のMさんが、公開中の映画『レ・ミゼラブル』 に誘ってくださったので、先日見てきました。

友達の年賀状にも「すごく、よかった!」と書いてあったのですが、本当によかったです。

20130205_1

原作者は、言わずと知れたヴィクトル・ユーゴー
以前の記事 で書かせていただいた『ノートルダムの鐘』の原作者と同じです。

この映画も、原作に忠実なストーリーではないようで、ミュージカルに沿ったストーリーのようですが、やっぱりここでも、原作の持つ共通のテーマが感じられます。

つまり、“「正しさ」や「正義」というのは、曖昧なもので、善にも悪にもなりうるけれど、「愛」や「赦し」は、 永遠の真理だ”というようなことです。

この映画は、大作なので、他にもいろんな視点で見ることができるんですが、私の場合は、やっぱり、そのテーマが一番印象的でした。

ここに出てくるジャベール警部は、『ノートルダムの鐘』フロロー判事にあたるんですが、彼もやはり、「法が全て」という信念のもと、人のどんな小さな過ちをも見逃さず罰することが正しいと信じて、冷酷な行動を取り続けるんですね。

ジャン・バルジャンの罪を赦した司教や、その愛に触れて恨みを忘れ、自らも愛と赦しの道を生きたジャン・バルジャンとは、対照的です。

この映画の登場人物で愛ある人達は、みんな当時の法のもとでは悪人とされ、冷酷な人でも法に従っていれば正しいとされています。

その社会の理不尽さもヴィクトル・ユーゴーは書きたかったんでしょうか?

この映画では、冷酷なジャベールは、最後に、自分の信じていたことが間違いだったと気づき苦しみます。

その苦しみこそ、いわゆる「地獄」というものなのかもしれません。

ジャベールが、「天国」に行くためには、たぶん、自分を「赦す」ことも不可欠なんじゃないでしょうか?

反対に、ジャン・バルジャンは、自分を赦して、人を赦して生きています

20130205_2そして、孤児になってしまったコゼットという、愛し守らなければならない存在に出会ったことで強くなります

(ご苦労されたシングルマザーの方も、よく「この子がいたからこそ生きてこれた。」とおっしゃいますが、)自分が誰かに必要とされること(依存されるんじゃなくて)や、人を愛することは、生きるパワーになるんだと思います

「天国も地獄も、この地上にあるんだ」とも言われますが、地上でも、別の次元でも、「天国」の扉を開ける鍵は、「愛すること」と「理解して赦すこと」なんじゃないかと思えます。

この作品では、他にも、素晴らしい登場人物や名演技などのたくさんの見所があります。

純粋な少年ガブロースや、愛する人の幸せのために、自分の気持ちを抑え、その人の恋愛の手助けをするエポニーヌ。(二人とも詐欺師まがいの両親の元で育っているようですが、心美しいのです!)

娘を守るために、最後には自分の身を売らざるをえなかった薄幸なフォンテーヌを演じるアン・ハサウェイや、詐欺師まがいのマダム・テナルディエを、ちょっとコミカルに演じるヘレナ・ボナム・カーターの女優魂などなど。

まだ映画館で上映中の映画なので、映画館で見たい人は今がチャンスです。
(ハンカチ、ティッシュ、マスクの持参は必須です。)

※公式サイト→ http://www.lesmiserables-movie.jp/

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