『ノートルダムの鐘』&『ショコラ』~正義に燃える悪い人たち~
世の中、どこにでも「正義感」の罠ってありますよね?
“正しさ”を追求する気持ちが、いつの間にか、自分の理想と違うものを憎んで、攻撃したり排除したりする方向に変わってしまうことは、歴史上にも、身の周りにもよくあるんじゃないかなぁ~と思うんです。
普段、仕事で小さい子供たちと接しているので、お正月休みに、子供向け映画を、まとめてレンタルしたところ、そんなことを考えさせられたのが、『ノートルダムの鐘』です。(※続編の2ではなく、最初の1の方)(https://www.youtube.com/watch?v=acZVRJp_aCs&list=WL7469B3D8D3517FFD)
(※12月21日の記事の一番下に、貼らせていただいた“Someday”という曲は、この映画のエンディング曲でした。歌手が違いますが。)
先日の記事の『ペーパームーン』の登場人物、“正しくないけど憎めない”モーゼとアディの真逆パターンの“正しさを追求するあまり悪人になってしまった人”が、『ノートルダムの鐘』に出てくるフロロー判事なんですよね。
ヴィクトル・ユーゴーの原作は読んだことがないんですが、この映画で、正義に燃えるフロロー判事は、自分が正しいと信じて、残忍な行為をしています。
これは、どちらかというと子供向けなのもあって、極端にわかりやすく描かれていますが。。。
これと、よく似たテーマで、大人向けな映画にラッセ・ハルストレム監督の『ショコラ』がありますね。
正しさを追求する厳格な村長に支配され、古い因習に縛られた村にやってきて、チョコレート店を開いた女性をめぐり、村人たちが、人間らしい、いきいきとした人生を取り戻すストーリーです。
ラッセ・ハルストレム監督の作品は、他にも、『サイダーハウス・ルール』や『ギルバート・グレイプ』など、道徳だけで判断出来ない善悪や人間愛や自由をテーマにしたものが多いように思います。
ところで、“正しい人”が、“悪い人”に変わり始める道の分岐点って、どこでしょう?
やっぱり、理解できないものや間違っているものを憎む気持ちが、愛する気持ちより勝ってしまった時?
そして、「許せない」気持ちがあまりに強くなってしまった時?
その前に、自分の理想と違うところばかりが見えて悲観し、「完璧」や「徹底」を求めすぎてしまった時でしょうか?
~ショコラ 予告編~
https://www.youtube.com/watch?v=Az6q4ThqnrA&list=WL7469B3D8D3517FFD
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