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2012年9月13日 (木)

最高の親孝行は? ~子は親より幸せになってもいい~

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「最高の親孝行は、親を超えること」
だと、耳にしたことがあります。

「親を尊敬できない。」と罪悪感を感じて苦しく思っている人は、世の中にたくさんいらっしゃると思いますが、そういう場合も、実はすでに最高の親孝行をしているのかもしれません。

10代、20代の人で、そういうことで苦しんで、命を絶つことまで考えたものの助かった人に数人お会いしましたが、みなさん、自分では気づいてないかもしれませんが、心が純粋でキレイな人ばかりでした。

だから、今もし、自分の親を尊敬できなかったり、好きになれないと思って苦しくても、絶望的な気持ちにならないでください

確かに、自分の親を尊敬しているというのは理想的だと思います。

「尊敬する人は?」と聞かれた時に、迷いなく「両親です。」と答える人に悪い人はいないですよね。
なので、そういう人は、誰からも信頼されやすいと思います。

逆に、「自分の親を尊敬できない。」と言ったら、それを批判的な目で見られることもあるかもしれません。
でも、それより先に、やっぱり、「自分の親なのに尊敬できない。」という罪悪感の方が苦しいんじゃないかと思います。

そういう時って、「親の尊敬できない部分まで全部まるまる受け入れないといけない」と思って、それができないから罪悪感を感じるのかもしれません

でも、いくら親でも、誰かの“全てを尊敬する”なんていうのは、ありえない話です。完璧な人はいないですし。

例えば、自分の親の尊敬できない行為と同じ行為を他人がやっていたら、あまり罪悪感を感じずに「あの人は尊敬できない」「嫌だ」と思うだけかもしれません。
(自分に厳しすぎて、他人が悪いことしていても、それを嫌だと感じる自分に罪悪感を持ってしまう場合もあるかもしれませんが、それでも、身内よりは他人の方が冷静に見れると思います。)

でも、悪いことは誰がやっても、やっぱり悪いですし、尊敬できない行為は、誰がやっても、やっぱり尊敬できなくていいんじゃないでしょうか。

私も自分の親の“まるまる全部”なんて尊敬していません。
部分的に尊敬できるところは、いくつかありますが、同時に「ここは自分と合わない」とか、「その行為や考えは間違ってる」と思うことも結構たくさんあります。

でも、だんだんと、間違いを間違いと感じられることは、ありがたいことだなぁと思うようになりました。

たとえば、自分の親のマナーがとても悪かったとします。
子供は、小さい頃から、それが当たり前で育ってしまい、気づかずに自分もそうなる可能性もあるのに、ちゃんと「それは悪い」と気づけて、自分は気をつけていられるのは、すごくありがたいことです。

ひょっとしたら、自分の親の尊敬できない部分が、たくさんありすぎて、良いところが見えない場合もあるかもしれません。
それでも、やっぱりそんな自分を責めなくてもいいし、親を変えようとしなくてもいいと思います。

それに、「こういう親の子供だから、自分もダメだ」ということは決してありません。(悪いことに気づけているんだから。)

親の悪いところばかり見える時、その血を引く自分に絶望的な気持ちになったり、「血筋」とか「直系」とかいう言葉が心に重くのしかかってくることがあるかもしれません。
(以前、ご紹介した『灼熱の魂』という映画で、冷酷な行為をした人物が自分の親だと知った子供が、プールでめちゃくちゃに泳ぎまくるシーンがありますが、きっと、その人物の血を引いた自分が汚れているような気がして苦しかったんじゃないかと思います。だから、サンドバッグを叩くとかじゃなくて、水の中で泳いだんじゃないかと。。。)

でも、仮に自分の親が犯罪を犯して、自分は施設で育ったとしても、自分が悪い人だというわけではなく、自分に責任があるわけでもありません。
子供は、親が不幸だと自分が責任を感じてしまいますが。。。

宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』の中で、ポニョが、なんの罪悪感も悲しみも恥もなく、あっけらかんと、「お父さんは悪い人!」と他の人に話すシーンがあったと思いますが、それくらい自分と親とは別の人間だと考えていいと思います。
(※この映画の場合は、実際にポニョのお父さんが、悪い人というわけではありません。)

「両親を尊敬しています」という人のご両親も、きっと完璧な人ではないと思います。欠点がたくさんあるかもしれません。
でも、愛情表現が上手だったり、子育ての時期に、愛情を与える心の余裕があったんじゃないかと思います。

逆に「親を尊敬できない」という人のご両親が、社会的地位も能力も高かったり、他人から見て真面目で良い人だという場合もありますが、愛情表現が下手だったり、子育ての時期に人や自分自身へ愛情を与える余裕がなかったのかもしれません。
そして、その親自身が一番愛情を必要としていたのかもしれません。

でも、親の必要とする愛情を、全部子供が与えるのは、誰にとっても無理ですし、逆に、ものすごく小さなことでも、親から何かしてもらうことが、子供から親にあげられる愛情だったりする場合もあるかもしれません。
(本当は、どんな親でも、子供に「ありがとう」と喜んでもらえる以上に嬉しいことはないと思うので。)

どっちにしても、「最高の親孝行は、親を超えること」だそうですので、反面教師として教えてもらいながらでも、自分磨きをして、親より幸せになってもいいと思います。
・・・というか、それこそ最高の親孝行じゃないでしょうか?

ゆっくり時間をかけて、いつか、心の奥から幸せな気持ちが湧いてきた時、不思議と、尊敬してなかったはずの両親の良い部分が見えたり、感謝が湧いてくることもあると思います。

そして、そうなると、もう親に尊敬できない部分があっても、あまり気にならなくなると思います。

※関連記事→ 子供は親を選んで生まれてきた? ~人が生まれる目的~

※特に10代、20代の方には、こちらの映画もオススメです。
       ↓ ↓ ↓
『幸福な食卓』 ~傷ついた心、癒された心~

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