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2012年2月13日 (月)

『人にはどれだけの物が必要か』 ~不況は幸せへの扉?~

20120213_5「未曾有の不況」と称される経済の低迷も、実はちょっと見方を変えさえすれば、私たちのこれまでの地に足のつかない生き方を変え、それによって現在進行中の地球規模の環境破壊を多少なりとも軽減し、同時に私たちに真の幸福とは何かを気付かせる、それこそ天が与えた絶好のチャンスだ・・・
(『人にはどれだけの物が必要か』鈴木孝夫 著 中公文庫 p26より引用)

日本の住宅着工率が前年度を下まわったとか、自動車やデパートの売れ行きが何か月も前年割れといったことが、「暗いニュース」に数えられるということは、人間の幸福がたゆみない経済成長の方向にしか有り得ないという、長年私たちが育まれてきた、「地球との調和」を計算に入れないで済んだ、古き良き時代の思考枠を未だ捨て切れないからなのである。
(p33より引用)

住宅メーカーや自動車業界の方、ごめんなさい。
そして、不況の煽りをまともに受けている方、大切な家族を養うために必死な方も、こんなことを急に言われても頭に来るだけかもしれません。

でも、この本、そんな風に頭にくる人や、「もう死んだ方がマシだ」と追いつめられている人ほど、一度、目を通してみてもいいのでは?。。。と思います。個人的には、そうなる前に読んでみた方がいいと思いますが。。。
もちろん、今の社会の価値観に疑問を持っている人や、環境問題、内面的な幸福について関心のある方には是非おすすめです。

この本が最初に出版されたのは、1999年ですので、原子力の問題などについては、福島の問題が起こった今では、少し不十分に感じられる部分もあるかと思いますが、全体としての生き方のヒントは、これからの時代に、ますます必要になってくるのではないでしょうか。

著者は、以下のようにも言っています。

私は、「自分流の生き方のお蔭で、幸福でたまりません。毎日、朝起きて寝るまで、嬉しくてしょうがない。雨が降っても楽しいし、風が吹いても楽しい。私は生きていて、本当によかった。この地球はすばらしい」という実感を臆面もなく言えます。
私は天才でも、特別な人間でもない。普通の人間が心持ちをちょっと変えただけで、こんなに素晴らしい人間の生き方を見つけた。だから分けてあげたいと思うのです。

(p168~169より引用)

これを読むと、今度は、「自己啓発本か、スピリチュアル本?」と思われるかもしれません。

でも、それも違うのです。
この本では、著者の心の持ち方なども書かれていますが、同時に、日常の暮らし方、実践的な生活についてたくさん書かれています
(著者は、田舎ではなく東京に住んでらっしゃるのですが、その暮らしぶりは、一言で言えば、元祖「地球にやさしい暮らし方」だとも言えます。)

環境問題を中心に、現代社会の問題点が説明され、そうした問題に一個人として、どう対応していけるのかが、著者の暮らしぶりから具体的にわかるという形です。
私も、このブログの中で、時に、大量消費社会の問題に軽く触れさせていただいていますが、この本の著者も、そうした問題を取り上げられています。

そして、人間にはいろんな欲があるので、消費を抑えて幸せを感じるのは難しいということを著者も認めた上で、著者流の欲望を乗り越える打開策というのも書かれているのですが、それがちょっとユニークな考え方なのです。

宗教的に煩悩を克服しようとか、そういうことはご自分には向いてないとおっしゃる著者が考えたのは、「欲望を極限にまで拡大することによって、この地球のすべてが自分のものだと思ってしまう(p116より引用)ことだそうです。

例えば、自分の通う学校で、他の人が捨てた空き缶を拾わないのは、その学校が自分のものだという意識がないから。誰でも、自分の物は大切にするはず。だったら、いっそ地球全部が自分のものだと思って、自分の美しいと思うように地球を管理し、大切にしようといった発想です。

この考え方、ある意味スピリチュアルかも?

そして、何より、著者ご自身が、口で語るだけでなく、地に足の着いた現実をしっかり生きてらっしゃるところも、尊敬すべき点なのです。

この本に書いてあることを、誰もが全部真似することは出来ないし、無理にやる必要もないと思います。
著者も、「無理せずにやる」ということを強調しています。

けれども、「自分に本当に必要なものは何なのか?」
「欲しいと思う物は、本当に必要なものなのか? 見栄や、人より優れたいという気持ちから欲しいだけじゃないのか?」
「何を得るためにお金が欲しいと思っているのか? お金で自分が得ようとしている物は何なのか? それはお金がないと手に入らないものなのか?」
「いくら欲しい、じゃなくて、何が欲しいのか?」

一度、じっくり考えてみることも大切なのではないかと思います。

そして、不況の煽りを受けてしまったら。。。全てが終わったと思わず、よく見るとそばにある新たな扉を、思い切って開いてみてはいかがでしょう?

ひょっとしたら、地球に優しい生き方をする使命を、天から与えられたのかもしれないのですから。

※尚、著者が、この本のタイトルのヒントとしたトルストイの『人にはどれだけの土地がいるか』も、おすすめです。

~お金に関するオススメ本~

『お金のいらない国1~4』

『貧乏入門~あるいは幸福になるお金の使い方』

~その他、関連記事~

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