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2012年2月20日 (月)

自然の循環の中で生きる ~なごや国際オーガニック映画祭2~

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名古屋で、第1回目の国際オーガニック映画祭が、昨日「ウィルあいち」で開催されました。

このイベントの内容と意義については、2月8日の記事(本当の豊かさとは?~なごや国際オーガニック映画祭~)にも、私自身の個人的意見を書かせていただいたのですが、実際に、とても充実したイベントでした。

(※この記事前半に当日の様子後半に「遺伝子組み換え食品」についてと、「自然の循環の中で生きること」について書かせていただきます。)

~当日の様子~

当日は、朝10時から夜7時近くまで一日がかりで、上映された映画も5本

20120220_7映画と映画の合間に、有機農業の専門家の方や、若手新規就農者さんたちのトークもありました。

左から、「農園 手と手」さん

     「てのひら農園」さん

     「百々和(もものわ)」さん

     「豆喜」さん

また、この業界で著名な専門家の先生による就農相談コーナーや、堆肥作り相談コーナーなども設けられ、展示室には、有機野菜(オーガニックの野菜)や関連情報のブースが並び、来場者全員が有機食材のおいしいお料理を味見させていただけました。

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愛知県岡崎市に本店がある自然食品店ヘルシーメイトさんのブースです。

ヘルシーメイトさんもココログでブログ書かれてます。→ http://syunin.cocolog-nifty.com/blog/

もう本当に、内容盛り沢山の濃い一日を過ごせました。

20120220_2←ひとくち味見会でいただいたお料理。
 素材のおいしさが際立ったシンプルなお料理でした。(ごちそうさまでした。)

こちらのお料理は、藤井こまきさんが、中心になって作ってくださったそうです。
藤井さんは、精進料理家の(故)藤井宗哲さんと、藤井まりさんの娘さんです。
 お父様の藤井宗哲さんの著書『道元「典座教訓」』(角川ソフィア文庫)を、以前読ませていただいて、とても良い本だった記憶があります。もう一度、読み返してみたくなりました。

尚、本来、こちらのメニューにオーガニック・ポークがつきますが、私はベジタリアンなので、最初に遠慮させていただきました。
 (心を込めて丁寧に豚を育てて下さった農家さん、お料理してくださった皆さん、ごめんなさい。)

~「遺伝子組み換え」と「自然の循環」について~

当日、上映された映画の内、『幸せの経済学』については、2月8日の記事でも、少し取り上げさせていただいたのですが、他に上映された作品の中でも『暴走する生命』は、ショッキングでした。

『暴走する生命』は、遺伝子組み換えについてのドキュメンタリーです。

これまで、危険とされていた、農薬などの化学物質と違い、遺伝子が組み換えられた動植物は、自己複製して人間のコントロールできないところで増え続ける可能性があります

現に、カナダから輸入された遺伝子組み換えの菜種が、貨物からこぼれ、すでに三重県四日市港などの付近で、生えてしまっているそうです。
三重県の農家さんたちは、これまで自家製の菜種を使用して、毎年菜の花を育てていたのですが、今では、付近に生えた遺伝子組み換えの菜の花の花粉が飛んできて、受粉している可能性があるため、他県から種を購入しないといけない状態だそうです。

ちなみに、カナダから輸入された遺伝子組み換えの菜種は、何に使われるのか、ご存知でしょうか?
答は、キャノーラ油です。
今、どこのスーパーでも売られているキャノーラ油は、ほとんど、カナダから輸入された遺伝子組み換えの菜種から作られています
(注:自然食品店などで販売されている、国産菜種から作られた「菜種油」は遺伝子組み換えではありません。)

現在のところ、遺伝子組み換えの食品で、深刻な健康被害が出たという公式のデータは無いそうですが、遺伝子組み換え食品を食べてアナフィラキシー・ショック(深刻なアレルギー症状)が発生した事例があるそうですし、免疫力低下の可能性も考えられるようです。

長年に渡って、遺伝子組み換え食品を摂取した場合、どうなるかについては、まだ解っていません。

ですので、今のところ、遺伝子組み換え食品を食べるかどうかは、個人の判断にゆだねられていると思います。
けれども、遺伝子組み換え食材は、キャノーラ油などの加工食品に使われていたり、家畜の飼料に使われていたりするため、一般の人が、気づかないうちに、直接あるいは間接的に、遺伝子組み換え食品を食べてしまう可能性が高いです。そうした現在の状況が改善されることを願います。

また、遺伝子組み換え食品が作られる理由ですが、例えば、菜種や穀類、大豆などの植物の場合は、除草剤を撒いても枯れない品種を作ったりするためです。
除草剤を撒いても枯れなければ、楽に、大量生産が可能になります。

遺伝子組み換えの実験は、魚や動物にもなされています。

医療研究などの目的で作られる場合と、何かの大量生産のために作られる場合などがあるようで、後者の場合、短期間で大きく成長する鮭が作られていたり、牛の皮をした豚も作られ、安く大量に牛革製品を作ろうという試みなども行なわれているとのことです。

大きな魚を作ることで、第3世界の食糧危機が救われるという学者もいますが、実際には、現在の食料が均等に分配されれば、地球上に飢餓で苦しむ人はいなくなるという計算結果が出ています。
仮にその魚が安全だとしても、それは一体おいくらで第三世界に販売されるのでしょう? 
第三世界で、実際にそれを購入できるのは何%の人なのでしょう?

また、牛の皮をした豚についてですが、安い革製品を何種類も求める消費者がいなければ、こんな試みもないのではないでしょうか

ステージで、遺伝子組み換えに関するお話をしてくださったトークゲストの河田昌東さんは、「原子力と、遺伝子の両方で“核”という言葉が使われるが、“核”とは人間が触れてはいけない物を表す言葉のような気がする」というようなことをおっしゃっていました。

今回は、有機農業のお話が主で、完全な不耕起の自然農については、詳しくは触れられませんでしたが、人間が操作しない完全に自然のバランスのとれた状態では、農薬も肥料もなくても、益虫が害虫を完璧なバランスで退治し、雑草が土の温度や湿度など調整し、ミミズや枯草を分解するバクテリアが土を肥やして、丈夫でおいしい作物ができるのだそうです。(※ちなみに、益虫、害虫という言葉も、人間にとって都合が良い虫か悪い虫かというだけで、本来は、益虫、害虫というものも無いのだと思いますが。)

これは、土の上の世界だけでなく、水の中の世界でも同じで、完全にバランスのとれた池や水槽の中では、藻を掃除したり水を変えたりしなくても、きれいな水が保たれ、魚も元気に育つのだそうです。

それが、本来の自然の力であり神様の力なのでしょう。

私たち人間は、そうした大きな自然の一部に過ぎません。
けれども、上記の河田さんの言葉にもあるように、今や、自然をコントロールし、神の領域に足を踏み入れているのではないかという気がします。

私は、科学の発達自体が悪いとは思いませんが、自然を侵害する科学でなく、自然と調和し、人間が自然の助けを借していただくための科学の発達を願っています

私たちは、自然の一部。
無理のない自然な循環の中で、暮らしていけたらと思います。

『暴走する生命』予告(英語です。日本語版が見つかりません。)

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